矯正治療について

矯正治療は歯科医師が行う医療行為の一つですが、医科および歯科のなかでも特殊な領域の治療であります。

  • 悪いところを元に戻すのではなく新しい形に変える
  • 治療期間が長い

矯正治療を始めようかと迷われている方、お子さんの歯ならびが気になっている方にこのページが参考になれば幸いです。

矯正治療においては最適な治療の時期というものがあります。平均的な治療の流れですので参考程度にご覧下さい。

STEP
初診相談(30分〜1時間、2,000円)

問診票を記入していただいた後、お口のなかを拝見し、矯正治療の流れ、料金、期間などについて概算のお話をいたします。
希望される場合は、その日にSTEP2の「検査」を行うことも可能です。
その日に検査を行い検査・診断料をお支払いいただける場合には、初診料2,000円を割引いたします。

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診断(30分〜1時間、検査・診断料として20,000〜50,000円)

検査結果を元に治療計画、治療費、治療期間について詳細にお話しします。
診断が終わり次第、その日にSTEP4の「はみがき指導」を行います。

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検査(30分〜45分、20,000〜50,000円)

写真撮影、X線(レントゲン)検査、印象採得(お口の模型を作るための型取り)を行います。

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はみがき指導(30分、検査・診断料に含まれています)

はみがき指導を行います。
装置がつく前にちゃんと歯が磨けるようになっていることが重要です。
通常、1〜2週間おきに2〜3回通院していただきます。

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経過観察(15分、0円)

すぐに治療が始まらない場合には、最適な治療の時期まで3か月〜1年毎に経過観察を行います。

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装置装着準備(15分、0円)

奥歯にバンドを装着するために奥歯の前後に小さな輪ゴムをはさみます。

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装置装着(1時間30分〜2時間、診断時に決定した金額)

装置を装着します。

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調節(15分〜1時間、診断時に決定した金額)

月に一度来院していただき、装置の調節を行います。
治療期間は第2期治療でおおよそ2年
     第1期治療でおおよそ1年です。
*毎月のお支払い、治療期間は診断時に詳細にお話しします。

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装置撤去(2時間、診断時に決定した金額)

装置を撤去します。
その日に検査を行います。

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保定装置装着(15分、診断時に決定した金額)

保定装置を装着します。
通常、装置撤去した翌日の診療日に来院していただきます。

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保定観察(15分、0円)

保定装置のチェックを行います。
初回は保定装置装着1か月後に来院していただき、結果報告を行います。
3、4か月〜半年毎の通院となります。
保定期間は第2期治療でおおよそ2年
     第1期治療でおおよ1年です。

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保定終了(45分、0円)

保定期間終了となります。
保定装置を除去し、検査を行います。
第1期治療後は第2期治療まで半年〜1年毎の経過観察となります。
第2期治療後については保定期間の延長を希望される場合には、半年〜1年毎の通院とし、来院毎に2,000円を頂戴いたします。

矯正治療では大きく分けて2つの治療の時期があります。

大人の歯(永久歯)が生えそろった段階からの治療は、何歳になってもその治療の目的は永久歯をきれいにきちんと並べることですので本質的にはかわりません。
永久歯列の矯正治療のことを第2期治療といいます。
歯の生えかわりは個人差があるのですが、おおよそ中学生になれば大人の矯正治療の対象となります。

大人の矯正治療に対してこどもの矯正治療があります。
前歯が永久歯に生えかわる時期(おおよそ小学校低学年時)に一度、装置を装着することがあります。
この時期(混合歯列期)の矯正治療のことを第1期治療といいます。
矯正治療において最終的な治療のゴールは大人の歯(永久歯)がきれいに、きちんと並んでいることですので、第1期治療

  • そのままにしておくと、今後の成長・発育に悪い影響がある
  • そのままにしておくと、歯やそのまわりの組織に不可逆的な(元に戻らないような)ダメージが加わる恐れがある
  • 大人の矯正治療が簡単になる(治療期間が短くなる)
  • 大人の矯正治療が不必要になる

といった場合にのみ適用されるべきだと考えられます。

治療をしないとどうなるか、治療をしたらどうなるかといったことを正確に予測できていない歯科医によって、不必要なあるいは闇雲に治療期間の長い第1期治療が行われていることが危惧されます。
矯正治療を行う場合には正しい知識と、経験を持った矯正専門医をお選びください。